ちょっと今回は重い内容です。
りりのことを大好きと言ってくれる方には、驚きと心配を
かけさせてしまうと思いますが、(今書くべきかどうか迷ったんだけど)
現実に起こってしまったことなので、報告します。
(ここから思いっきり長いです・・・)
‘それ’を見つけたのは、5月16日(金)の夜21時ごろのことでした。
いつものように、りりが
2段重ねのキューブハウスから顔を覗かせていて、私はサークルの中に座っていました。
ちょうど、りりの顔より
60度ぐらい上のところに私の顔がある感じでした。
ケージとサークル内の掃除をしていたので、部屋はめいっぱい明るく蛍光灯に照らされた状態です。
りりは、キューブハウスから顔を出したまま、どこか1点を見つめジっとしていました。
この条件が揃っていなければ、きっと、その日その時間に‘それ’に気付くことはなかったでしょう。
りりの丸く大きな目には、部屋の蛍光灯や私の姿、
室内のあらゆるものが映りこんでいます。
大きな目だなぁ〜・・・と、私はりりの目を間近に覗き込みました。
10cmか15cmぐらいの距離で。
その時、りりの左目の黒目の中心の奥のほうに
小さな白いものが見えたのです。 ==== 最初は、瞳に映りこんでいる光か何かだろうと思いました。
もう一度、
よーく見てみました。
人間の目の形を縦にしてさらに細くしたような感じのものが、ぼんやりと見えます。
「やっぱり、これは目の中にある。。。」
私は、視力は悪いのですが、近くのとても小さなものは良く見えるほうなのです。
「なんだろ?
何かで眼球を傷つけた??
でも目の表面じゃないし、、、
もしかして、元々あったもの?でも、今までまったく気付かなかったよ?」
(それまでも、りりは、激しく牧草やわらグッズホリホリで目の縁を赤くすることがあったので、よく注意してみるようにしていました。)
念のため、右目も見てみました。
すると、まったく同じようなものが、
黒目の中心のほうにうっすら見えるのです。
「え?やっぱり元々あるものなのかなー?」
そして、次にニコの目を見てました。
目を覗き込もうと近寄ると、動き出してよく確認できません。
でも、りりの目に見えるようなものは、無いような感じでした。
気になったので、すぐに、ネットで
『うさぎの目の病気』を調べてみました。
『白内障』・・・老齢のうさぎに見られる
『結膜炎』・・・目やにや涙が出る。
『角膜炎』・・・角膜に傷ができる。にごる。
なんだか、どれもりりの‘それ’に当てはまる感じではありませんでした。
白内障に関しては、症例の写真が、黒目のほとんどが真っ白に覆われているような写真ばかりでした。
しかし、さらに調べていくうちに、
目の中心の水晶体に白くボンヤリしたものが見える『白内障』には、
若いうさぎもなる『若年性白内障』というのがある・・・
ということがわかりました。
なんかこれに近い気がするけど、、、
まさか、、、これ???
その日、遅く帰宅したパパに、その話をし、りりの目を見てもらいましたが、どれのことを言ってるのか、まったくわからない。光じゃないの?
と言われました。
確かに、‘それ’は静止してるりりの目を凝視し
肉眼でやっと見えるぐらいの小さいものなのです。
気になった私は、翌朝すぐにかかりつけの病院へ電話。
状態を話すと、先生は、眼球の奥にある‘ ’だと思うが、その‘ ’が物を見ようとしたときに開いたり閉じたりするのが、光のせいで見えたのではないか?ということでした。
(※・・・先生の話の中に、‘水晶体’‘虹彩’‘瞳孔’などの言葉が出ていた
のですが、この時、聞いてる私が動転していたので、上記説明が頭の中で
ゴッチャになってうろ覚えの状態で書いたため修正しました。ご了承ください。)
が、朝何度か場所を変えて見たけど、‘それ’は、ずっとそこに見えているのです。
緊急性はないようでしたが、やはりちょっと見てもらおうと、
お昼前に病院へ行きました。
異常だったとしたら、早めの処置を受けることで解決するだろう。
善は急げ!・・・と。
(‘ちょっと行って来よう’とすぐに思えるぐらいの距離に病院があるのは、
本当に助かります。)
土曜日は少し混んでいて、1時間ほど待って、りりの順番です。
先生がライトを当てて、りりの目の中を見ます。
先生 「やっぱり、‘ ’が動いているようですね。
ほら、こうしてみると動くのがわかりますか?」
先生はライトを動かしながら説明。
(※・・・↑この時にも‘虹彩’か‘瞳孔’と言ってたかもしれないんですが、
またも頭の中交錯;;;。話聞く時はメモ必須ですね。 ̄_ ̄;)
私 「いえ、ずっと同じ位置にあるんですけど・・・。
これです。ここの白いの。」
最初の私の説明が悪かったのか、先生は別の部分を見ていたみたいで、もう一度確認してもらって、ようやくどれのことかわかってもらえました。
先生 「ああ、これ。これのことですかー・・・」
ちょっとこれは、、、・・・さらに深くを見てみましょう。」
りりだけ、さらに奥の別室(診療室)へ連れて行かれました。
私は待合室で待ちます。
しばらくして名前を呼ばれました。
先生 「見えているのは、水晶体ですね。
で、『白内障』の初期です。」
!!!
私は、思わず
「ああ、やっぱりそうでしたか・・・」と、口にしてしまいました。
ある程度予測をつけて話を聞くのと、まったく無の状態で聞くのとでは、ショックの度合いが違います。
しかし、このとき、まだ私は楽観視していました。
『白内障』がどういうものかわかっていなかったからです。
それから、先生に今後のことで説明を受けました。
ここで初めて衝撃を受けることになるのです。
まず、白内障は治らない。
今の状態は、小さくなったり消えることはない。
それどころか、今後どんどん範囲が広がっていく。
視力が落ち、最悪失明することもある。
ほかの病気なら、早く見つけてよかったーってなるとこですが
白内障は、なってしまったらもうダメなのです。
先生にも、どのくらいの速さで進行していくのか
まったくわからないそうです。
うさぎは視力に頼って生きる動物じゃないから、そんなに生活に支障ないとのことなのですが、完全に視力を失った場合は、走っていてどこかにぶつかったり…ということもあるらしいです。
少しでも進行を遅らせられるように、‘点眼薬’を処方されました。
毎日1日3回注してあげます。
今後は、健康診断の時に(うちは、だいたい2ヶ月に1度の頻度で爪切りのついでに、健診してもらっています)状態を見ていくといったカンジで、点眼以外にできることはありません。
先生が言うには、一般に売っていない白内障に効果のあるサプリメントのようなものがあるらしいのですが、それは犬・猫用で、うさぎに効くかどうかというのがまだわからないそうで、今の時点ではあまりおすすめできないような感じでした。
治らないのはわかっているけど、もし、少しでも症状が緩和されるようなものがあるのならば、先生と相談して試してみたいと思っています。
そして、私は翌日(18日)に控えたうさんぽ会のことを尋ねました。
気になるのは、その白内障が、細菌や感染性があるものかどうかです。
先生は、今回の白内障の原因はわかならないけど、白内障がうつるといった心配はないと言われました。
その時は、よかったー。りりは体のほうはとっても元気だし、うさんぽ会に行けるわー!と思いました。
しかし、それから家に帰って、白内障のことをさらに調べていくうちに、とても気になることが出てきたのです。
--- 若年性白内障になる原因の一つとして、
『Ez(エンセファリトゾーン)症』の可能性がある ---
うさ飼いさんなら、一度は耳に(目に)したことがあるかもしれません。
これは、エンセファリトゾーン・カニキュリという原虫が体内で悪さをし
体の‘ある場所’に影響が出るといったものです。
‘ある場所’とは、主に‘脳’‘目’‘腎臓’など・・・
これが脳で悪さをすると、運動神経に影響したり斜頚になったりするそうですが、目で悪さをすると、白内障になるそうなのです。
必ずしも、斜頚や白内障の原因がEzであるとは限らないのですが、
もし、、、もしも、りりの白内障の原因がこれだとしたら、、、
Ezは、元々体内に持っている子が結構いるそうですが(ネットで見た情報なので実情はわかりません。多くは、母体からの感染とか。)、でも感染していたとしても、健康なうさちゃんの場合は、ほとんどEzが悪さをすることはないそうです。
ただ、感染しているうさぎのオシッコからも感染するらしい・・・
りりの白内障の原因が、万一そうだとしたら・・・
(そうだとしたら、どこからの感染かが問題視されるけど・・・
※りりは他兎と接触したことナシ。)
疑問と不安だけが膨れ上がり、同日夕方、また先生に電話。
先生は手術中とのことで、あとから電話をいただくことになりました。
午前の診察の時は、Ezが原因の一つかもということは私自身
まったく頭になかったし、先生もそういった話は一切していない。
私の取り越し苦労だったらいいんだけど・・・
夜になって、先生から電話。
疑念をぶつけてみたところ、先生の返事は、
「可能性はゼロではない」とのことでした。
ただ、Ezに関しては最近の発表で、新たにわかっていることがあり
(ここの部分、私の頭がグルグルしててよく覚えてません…;)
そんなに関連を心配しなくて良いような返答でした。
もちろん、飼い主の希望があれば検査をしてくれるそうですが
(※採取した血液を専門の検査機関で調べてもらう)、
Ezの反応ってはっきり黒か白かわかることのほうが少ないそうで、
グレーゾーンとなる場合が多いと。1回の検査で答えを出せないとも。
もしも反応が出た場合は、駆虫薬服用で退治。
そして、もしそうだったと仮定して、
うさんぽ会については、、、
先生 「外で遊ぶのは問題ないですよ」
私 「オシッコで感染するらしいって読んだんですが、、、」
先生 「そうですね。ただ、どの時点で感染するか。。。あと、毛に付着してることもありますから。なので、ほかのうさぎさんと接触しなければ大丈夫ですが。。。」
ここまで会話して、
‘これは無理’と思いました。
もし、、、もしもそうだったとしたら、、、
可能性がゼロでない限り、りりは連れて行けない。
そして、不安なまま過ごすのもイヤなので、
後日、Ezの血液検査をお願いすることにしました。
この日、りりは18日のうさんぽ会に連れて行かないと決めましたが
これ実はワケあって、りりのために申し込んだうさんぽ会でした。
(↑このワケについて書くと、さらに長くなるので次の記事あたりで触れます)
りりは、昨年はシーズンごとに‘うっ帯(食帯)’に苦しみ、
昨秋のうさんぽ会の時も、‘ケガ’の治療後で参加をあきらめました。
今年になって、‘うっ帯’は一度も起こしてなく、
毎日元気に過ごしていたのに、、、
そして今も元気に跳ね回ってるのに、、、
なんで、このタイミングなんだろう。。。
先週雨が降らなかったら、りりも参加できてたよね。。。
あ、参加できなくてむしろヨカッタのかな?・・・
でも、りりはまったく何にも悪くないのに・・・
こんな2歳にも満たないのに、白内障だなんて、、、
りりの大きくて愛らしい黒い目が、そのうち白で覆われていくかもしれないなんて、、、
りりを見ながら考えてるうちに、自然に涙がこぼれてきました。
りりは、そばで泣いている私の様子を感じて、怪訝な顔をしていました。
ゴメンね。りりは、我が身に起こってることなんか何にもわかんないもんね。
「きっと、りりちゃんが可愛いから、神様がイジワルをしてるんだよ」
と、私はりりに言いました。
そして、こんな気持ちのまま
翌日ニコだけ連れて楽しくうさんぽできる気になれず、
なんだか、‘うさんぽ会に行くな’という何かの警告のようにも感じ
結局うさんぽ会の参加そのものを取り止めることにしたのです。
今の時点では、りりの白内障の原因かどうかわからないので、Ezについては詳しく触れませんが、 とりあえず、今日(20日)、検査の血液採取のため病院へ行ってきました。
結果は1週間後ぐらい。
(今日、前述の先生の電話の話を、あらためて聞き直して
Ezについての不安はちょっと解消されました。
このことも、次の記事で書きたいと思います。)
今回、白内障を調べていくうちに、白内障になっているうさぎさん(老齢)が結構多いことを知りました。もう幾つものサイトやブログを見て回りました。
直らない病気だけど、少しでも進行を遅らせたりといった良い情報をお持ちの方がいらっしゃれば、お聞かせいただけると幸いです。m(_ _)m
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
こんなことになってしまったけど、
この症状が苦痛を伴うものでなく、りりが今、
元気いっぱいで過ごしていることが救いです。(*^^*)
(*前回5月18日記事へのコメントのお礼)
もこさん、ゆきなさん、チャイママさん、きち太さん、
ショコラママさん、Lauraさん、まゆさん、ゆうさん、
くう姫さん、ちゃりパパさん
・・・ありがとう!!